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2010年01月20日

女性はみんな、天の邪鬼

甲は就職活動で築地と銀座に寄った帰り、銀座三越
前に立っていた。

田舎者の甲は

「ここがあのマクドナルドの第1号店だったんだ・・・」

と興奮でしばらく身を震わせていた。

将来起業をすると決めていたからだ。

実際に就職活動はほんのおまけで本で読んだ数々
の偉人たちの軌跡を確かめに来ていた。

交通費はすべて面接を受ける会社から出してくれ
ていたから人生で最初で最後の最高のぜいたく
だった。

後に入社することになる保険会社の意思確認の
最終面接と甲が尊敬する人物が出身の大手広告
代理店の2次面接を受けた帰りだった。

社会見学を終え、地下鉄に潜る直前に何かを感
じた。

振り返ると粋な純白のスーツに身を包んだ乙だった。

最初はどこかの女優がテレビのCMでも撮影して
いる最中なのかな、と思ったくらいだ。

今でもいったいどうして振り返ったのかはわからない。

とにかく強烈な何かを感じたのだ。

本当は日帰りで新幹線やまびこ号で帰る予定だっ
たのだ。

乙は高知県から上京して都内の私立女子大に通う
お嬢様だった。

日本の女子教育の先駆者と評価される歴史に名を
残した女性によって設立された学校だ。

当時、高知県といえば甲の中では広末涼子ちゃん
と土佐犬しか頭になかった。

社会人になってからある大富豪に聞いた話だが、
芸能関係に勤めるカメラマンの話では、広末涼子
ちゃんは星の数ほどいるアイドルの中でも突出した
オーラを発していたらしい。

乙はどちらかといえば鈴木京香似だった。

高貴で気丈なタイプに見えた。

周囲もわざわざ振り返っていく。

実は乙も甲と同じ広告代理店を受けていたという。

話していくと甲とグループ面接で一緒だったらしい
ことが判明した。

乙には申し訳ないが、甲はまったく記憶になかった。

「あなたって本当に面接で言っていいことと悪いこと
の区別がつかない典型的な失礼なタイプね、入社
する気ないってまるバレよ・・・もうウンザリ」

「あなたみたいな人はお試し採用で毎年1人か2人
企業で採用されやすいらしいけど・・・」

「そのスーツ、ぜんぜん似合ってないわよ」

乙はまだ会ったばかりなのにのっけから結構失礼
かつ厳しい言葉を浴びせてきた。

スーツの上着の三つボタンを三つともすべてしてし
まうのはお洒落のタブーだということもこのとき初め
て知った。

新幹線は翌日の最終便に変更になった。

不思議だ。

「女性はみんな天の邪鬼」って英訳するとどうなる
かわかる?

乙は今、高校で英語の教師をしている。


...次代創造館、千田琢哉

★2009年9月刊『こんなコンサルタントが会社をダメにする!』
★2009年8月刊『尊敬される保険代理店』
★2009年8月刊『存続社長と潰す社長』
★2009年6月刊『継続的に売れるセールスパーソンの行動特性88』
★2008年9月刊『社長!この直言が聴けますか?』
★2008年6月刊『THE・サバイバル 勝つ保険代理店は、ここが違う』
★2007年10月刊『あなたから保険に入りたいとお客様が殺到する保険代理店』

投稿者 senda : 2010年01月20日 00:23

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