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2009年10月21日

15歳だった。

中学の卒業式。

甲は友人と二人乗りで自転車で帰ろうとしたところ、
1学年下の乙に声をかけられた。

不良グループの間でもとびきり有名な女子生徒だった。

しかも乙の兄はこれまた甲の1学年先輩でこれがまた
ワルだった。

甲の記憶では乙とは一度も話したことはない。

乙はいつもつるんでいる不良仲間と3人で一緒だった。

「甲先輩・・・」

甲は自分でも予想だにしない行動を取った。

何と、驚きとともに恥ずかしさが勝って乙を無視して通過
してしまったのだ。

乙は今まで見たこともないような、愛らしい表情で手には
薄い黄緑色の封筒を持っていた。

「おい、オマエもったいない」

その後美容師としてがんばることになる友人は言った。

背中越しに乙の友人の声が聞こえた。

「ひどい」

確かにひどい。

人間として最低だ。

甲の人生において、もっとも思い出したくもない記憶だ。

・・・・・・・・・

翌年、驚くべき事件が起こる。

「あ・・・」

驚いた甲は言った。

真っ黄色に染まっていた乙の髪の毛は真っ黒になって
甲と同じ高校に入学してきたのだ。

別人のように知的な顔になっていた。

しかも・・・あの時いた3人中2人。

場所は、全学年共用の下駄箱スペースだった。

乙は顔を真っ赤にして目を逸らし、長い髪に手串を通した。

15歳だった。


...次代創造館、千田琢哉

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投稿者 senda : 2009年10月21日 00:07

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