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2010年03月22日

生涯の師匠Sさん

2次面接に真っ赤な顔で個室に現れて
アルコールの匂いをプンプンさせていた
豪傑面接官がいた。

それが僕の生涯の師匠、Sさんとの出逢い
だった。

僕は2つの理由で驚いたものだ。

1つはこんな人がよくサラリーマンをやって
いられるな、という驚き。

それまで勤めていた保険会社の基準では
ありえなかったからだ。

もう1つはこんな人が組織のリーダーとして
やっていられる会社はかなりの度量がある
に違いない、という驚き。

実際に酔っぱらってはいたものの、頭はフル
回転。

ゆったりとした口調にもかかわらず、猛烈な
スピードで核心に迫ってあっという間に面接
は終了してしまった。

何というか、この会社が凄いとかコンサルティング
という業界が凄いのではなく、目の前のこの人が
異様に凄いんだ、と時間が経てば経つほどに
わかってきた。

保険会社時代の同じ年齢層のビジネスパーソン
と比較して明らかに次元が違ったのだ。

サラリーマン社会において形式上の上司は
たくさんいる。

でも師匠と呼べる人はなかなかいない。

Sさんがいなければ僕は転職できなかった。

まだまだひよっこで世間知らずの僕は当然
自分ほどの逸材はトップ内定だろうと信じて
疑わなかったが、実は面接で2度落とされて
いたらしい。

今思えば、確かに内定の報告が遅かった。

毎年何百人と幹部面接まで上がってくるが、
いったん不採用にしてからどうしても気持ち
悪くて寝つけなくなって補欠採用する人材が
いるらしい。

そうして睡眠の邪魔をして補欠採用した人材
は将来花開くことが多いのだそうだ。

これは僕が当時最短コースで昇進した際に、
Sさんも一緒に昇進して、会社の側の飲み屋
で2人で飲んだ際に打ち明けられた衝撃の
事実だった。

もちろん、うれしかった。

偉人伝をむさぼるように読んで学んだことは、
10000人の凡人に何となく好かれるのでは
なく、たった1人の天才に惚れられることが
偉業を成し遂げた人たちの唯一の共通点だっ
たからだ。

Sさんが拾ってくれたようなものだ。

実際にSさんの元には長続きするかどうかは
別として社内でも際立つような優秀な人材が
集まった。

Sさんは有能かつ勤勉なタイプではない。

とてつもなく有能だが勤勉ではない。

でもその欠けている部分が人間臭くていい。

欠けている部分はたくさんあった。

しかし会って話をすると許せてしまうのだ。

僕にとってサラリーマン人生最後にラッキー
だったことが2つあった。

1つはSさんと出逢えたこと。

そしてそのSさんは流通業のコンサルティング
においては世界的に有名になった創業者に唯一、
素質において認められた天才だったこと。

人生において自分がその年齢になっても
この人にはかなわない、と思える人に出逢える
ことは大切なことだ。

Sさんは僕よりちょうど10歳上だ。

3月10日が誕生日。

正直、もう一度生まれ変わったとしてこんなに
ラッキーに遭遇できる自信がない。

追伸.僕は長電話最高記録14時間を保有している。
女性とではなく、Sさんとの記録である。


...次代創造館、千田琢哉

★2009年9月刊『こんなコンサルタントが会社をダメにする!』
★2009年8月刊『尊敬される保険代理店』
★2009年8月刊『存続社長と潰す社長』
★2009年6月刊『継続的に売れるセールスパーソンの行動特性88』
★2008年9月刊『社長!この直言が聴けますか?』
★2008年6月刊『THE・サバイバル 勝つ保険代理店は、ここが違う』
★2007年10月刊『あなたから保険に入りたいとお客様が殺到する保険代理店』

投稿者 senda : 2010年03月22日 00:00

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