次代創造館HPへ戻る

« 羊の脳みそ | メイン | 『経営者の条件』  »

2010年01月18日

カリスマコンサルタントS

コンサルティング会社に入社した理由の1つ
に、否が応でも人前で話ができるようにな
るかな、という目的があった。

僕には人前で話すことに対して決定的なトラ
ウマが小学生時代にあったからだ。

でもやっぱりできれば人前で話す仕事は避
けたかった。

奇跡的にも配属された部署はセミナーを企
画・コーディネートするところだった。

社内のトップコンサルタントをセミナー主旨・
タイトルに合わせてはめ込んでいく役割だっ
たから、企画や集客をするのはたいへんだっ
たものの、当日の運営はせいぜい司会進行
役程度でよかった。

人前で講演するということから逃げること
ができる唯一の部署だった。

想いは、叶うのだ。

ところが、である。

入社2年ほどして心地よく時を過ごしていた
ある日のことである。

社内トップの天才コンサルタントと言われ
ていたカリスマコンサルタントSが空港に
むかう途中で事故渋滞に巻き込まれてし
まったとセミナー開始30分前に秘書から
知らせを受けた。

会場にはそのカリスマコンサルタントの話だ
けを聴きに来ていた社長がわんさか楽しみに
待っているではないか。

こちらにその熱気がムンムン伝わってくる。

参加者のうれしそうな顔がより一層僕を苦し
めた。

そしてコンサルティング会社から派遣されて
きているのは受付・司会用にと、下っ端の僕
1人だけだった。

コンサルティング会社らしく経費もち密に計算
され尽くされていた。

カリスマSはおよそ60分遅刻するという。

今だから告白するが不安を通り越して殺意
を抱いたくらいだ。

30分前ということと、受付は大繁盛ということ
で大忙しで講演の準備など何もできなかった。

これが生まれて初めての講演デビューだった。

あまりにも酷い。

まるでバンジージャンプを飛ぶための心の準
備が何もできていないままにいきなり後ろか
ら蹴飛ばされたような感じだ。

カリスマSの話は当時収録テープで500回
以上聴いていたから、話し方から息遣いまで
すべてモノマネができるようにはなっていた。

社内で自分が最も遠い存在だったから、ない
ものねだりで憧れていたのだろう。

カリスマSになり切って今までの経験と知識を
披露してみた。

セミナー終了後・・・

参加していた数多くの社長たちから握手を求め
られた。

メールも多数届いた。

仕事ももらった。

あれだけ逃げ回っていたのに本当に不思議だ。

振り返ってみると、僕の人生はいつもこうだ。

バンジージャンプで人生は進化していくのだ。

カリスマSには本当に感謝している。


...次代創造館、千田琢哉

★2009年9月刊『こんなコンサルタントが会社をダメにする!』
★2009年8月刊『尊敬される保険代理店』
★2009年8月刊『存続社長と潰す社長』
★2009年6月刊『継続的に売れるセールスパーソンの行動特性88』
★2008年9月刊『社長!この直言が聴けますか?』
★2008年6月刊『THE・サバイバル 勝つ保険代理店は、ここが違う』
★2007年10月刊『あなたから保険に入りたいとお客様が殺到する保険代理店』

投稿者 senda : 2010年01月18日 00:54

コメント